将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

日本将棋連盟棋士 遠山雄亮のオフィシャルブログ

インタビュー記事 -モバイルの活用で将棋人口は増えましたか?ー ーなぜ将棋ソフトに負けると悔しいんでしょう? 現役プロ棋士遠山五段に聞くデジタル化ー

インタビュー記事の振り返り特集もこれでいったん区切りとします。

2016年9月7日に掲載されました。

前編、後編に分かれています。

 

前編

itpro.nikkeibp.co.jp

 

後編

itpro.nikkeibp.co.jp

 

 

IT系の媒体でのインタビューということで、IT・Web・AIといったことに寄った内容です。改めて読み返し、印象に残った箇所を取り上げます。

 

ITについて

-モバイルの普及は、将棋人口やマーケットの拡大に貢献しているのでしょうか。

スマートフォンが普及したことで、様々なアプリが利用者の隙間時間を奪い合う構図になっています。そして、その中に将棋も入り込めていると手応えを感じています。

 

これは1年経った今でも同じ印象です。いままでのインタビュー記事ではコンピュータ将棋の普及への貢献を期待していますが、アプリでは将棋を始めたい人に有用なものが増えることを期待しています。

 

 

Webについて

将棋のコンテンツには力があります。だとするとそのためにメディアを築いて、情報を発信していけるかということが課題になります。
こうした狙いもあって、これからWebメディア事業を発展させていきます。

 

このインタビューはまさにWeb事業が始まる直前のことでした。
そこから1年、HPのリニューアルやSNSの展開、ニュースサイトへの展開など歩みは進んでいます。
とはいえこの1年は将棋界で色々なことが起こり、当時描いていたイメージとは良くも悪くも離れているのが現状です。
当時よりも将棋の人気が高まる中でどう将棋連盟が展開していくのか、頑張りどころだと見ています。

 


AIについて

 

数年前からコンピュータは、プロ棋士棋譜を含めて人が指した将棋の棋譜を解析に使わなくなり始めました。自分対自分の対局による棋譜を大量に生成して、ビッグデータとして活用して強くなることを繰り返しています。
シンギュラリティが、「人工知能が自分で学習をして賢くなる」という時点を指すのであれば、将棋界にはシンギュラリティが数年前に訪れていることになります。

 

このことにハッキリ言及しているインタビュー記事はあまりなかったので取り上げました。各所でお話していますが、いまの将棋界は「シンギュラリティ後の社会」を表していると言っても過言ではありません。

AIとの付き合い方という点で、将棋界は今後も注目されていくことでしょう。私自身も「シンギュラリティ後の社会」でAIと向き合ってもがいていきます。

 

 

それではまた