将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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藤原七段戦

先手で角換わり同形に。前局の中田宏八段戦と似たような格好から、本局は私が先に仕掛けました。

最近の角換わり同形は端の関係で様々な形が指されていますが、本局はその中でも珍しい形だったようです。

 

角換わり同形は昔からある将棋で、相手の藤原七段が指された対応は、ご本人が23年前(!)に指されていて、その時のことを思い出しながら指していたとのこと。

迎えた夕食休憩の局面。先手▲が私です。

 

 

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この局面は24年前の伝説の大晦日決戦(1991年第41期王将戦挑戦者決定戦、▲谷川浩司竜王-△中原誠名人戦(肩書きは当時))と1筋の関係を除けば同じ局面だったとのこと。

私の奨励会入会前の将棋で知りませんでしたが、部分的にはある筋なので基本知識としては持っていました。

それを生かして自分で考えた夕食休憩後の指し手が、谷川九段の指された筋と同じだったことは自信になります。最近の勉強の成果と言えそうです。

 

中盤は一気の寄せあいではなく辛抱する順を選択。判断自体は良かったか微妙ですが、結果的には相手のミスを誘って優位を確立。最後は溜めた力を爆発させて寄せきりました。

 

角換わりはここ最近成績が上がっています。勉強が結果につながるのは嬉しいもの。この調子で磨いていきたいです。

 

 

それではまた