将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

日本将棋連盟棋士 遠山雄亮のオフィシャルブログ

対局結果

田中(寅)九段戦

振り駒で先手になり、相掛かりから定跡を大きく外れた格好に。 図はその序盤戦。先手▲が私です。 後手の格好は3二銀や1五歩という見慣れないもの。対して▲5五角と中空に飛び出しました。 △3四歩と突けない(角がタダ)、△5四歩は突きにくい(飛車を1~…

阿部(光)六段戦

後手で相雁木に。順位戦の3戦目、増田(康)四段戦と同じ出だしでした。 やや苦しい中盤戦で粘ったのが功を奏し、逆転。 しかし勝勢の局面でひどい見落としをして混戦に。 深夜の激闘となりました。迎えた図。後手△が私です。 双方1分将棋の中、意を決して…

明日10月31日(火)20時~、囲碁将棋チャンネルで銀河戦阿部(光)六段戦放送&予選永瀬六段戦について

明日31日20時~、囲碁・将棋チャンネルで、第26期銀河戦本戦トーナメントAブロック2回戦、阿部(光)六段戦が放送されます。 番組表 | 囲碁・将棋チャンネル 解説は高野秀行六段。奨励会時代からお世話になっている先輩棋士で、どんなお話をされているのか…

丸山九段戦

振り駒で後手になり、▲矢倉△雁木の対抗形に。 ずっと均衡のとれた戦いで、リードを奪うチャンスもありましたが生かせず、双方秒読みの終盤戦でミスをして転落。 敗勢でしたが、粘って混戦模様に。 迎えた図。後手△が私です。 入玉模様を止めようと▲4九桂と…

渡辺(正)五段戦

先手で相掛かりになり、仕掛けでリードを奪ったものの、頑強な抵抗にあって混戦に。 図での強打で混戦を抜け出しました。 先手▲が私です。 圭=成桂 ▲3三桂成と桂を取ったのに対し、△4六歩と飛車を取られました。 ▲4三成桂と駒損を解消するような手では△…

門倉五段戦

振り駒で後手になり、相手の速攻を雁木模様で受け止める展開に。 図の受け方は、手元のデータベースでも例が無く、非常に珍しいものでした。 後手△が私です。 ▲2六飛に△3三金と上がったところ。珍しい格好ではありますが、こうした攻めにはこう受けようと…

髙崎六段戦

振り駒で後手になり、先手中飛車を急戦策で迎え撃ちました。 前例の少ない将棋で苦労しながら進めました。 迎えた図は中盤戦。さばかれたようですが、次の手が狙いの一着でした。 後手△が私です。 ここで△6九銀が異筋の好手。▲7九金△8七飛成として次の△7…

杉本和四段戦

先手で、先月の対戦と先後を入れ替えて似たような出だしから、相穴熊へ。 中盤、相手の猛攻を凌いで優勢になりましたが、当然の一着を指さなかったことで混戦に。 図は最終盤。△7二金引と詰めろを受けたところ。 銀を渡すと先手玉に詰みが生じます。ヒヤリ…

門倉五段戦、青嶋五段戦

2局とも角交換振り飛車と対峙し、結果は連勝でした。 門倉五段戦は振り駒で先手になり、序盤から馬を作り合う大乱戦に。 序盤で一失あって苦しい将棋でしたが、粘って混戦に。 図は最終盤。銀打ちに、玉を上がるか引くか、秒読みの中で2択を迫られました。…

杉本和四段戦

振り駒で後手になり、相手の角道を止めた三間飛車から持久戦に。 ずっと苦しさを感じていましたが、相手も決め手をつかむのは容易ではなかったようです。 初めて手応えを感じたのが図からの3手でした。 後手△が私です。 △3三角▲5五歩△6五角と角を連打し…

増田康四段戦

後手で相雁木に進みました。 増田康四段が雁木を志向したのに対して私も雁木をぶつける、という流れでした。 そして現れた図。後手△が私です。 モバイル中継の画像を貼りました。 データに非常に詳しい室岡七段が語るように、前例のない局面だったようです。…

大橋四段戦

振り駒で先手になり、居飛車の力戦に。最近流行の雁木を採用しました。 仕掛けでペースをつかみ、迎えた図。先手▲が私です。 ここは▲8四角と強気に指すべきでした。7三桂と6六歩の両取りです。△6四桂の反撃を気にしましたが、▲6六角引△5六桂に▲7九玉…

村中六段戦

先手で力戦に。最終的には振り飛車のような陣形に落ち着きました。 非常に難解な将棋で、ずっと均衡がとれた戦いでした。 悔やまれるのは図。先手▲が私です。終盤で長考した場面です。 ここで▲2五歩が悪手でした。 ▲1六歩△同香▲1七歩とすれば千日手模様。…

瀬川五段戦

振り駒で後手になり、流行の雁木を採用しました。 新しい形ということもあり、非常に難解な将棋で苦労しました。 迎えた図。後手△が私です。 銀桂交換に成功して手応えを感じましたが、次の手に悩みました。 △5四銀打、△5五角、△6七銀など有力手がたくさ…

塚田九段戦

振り駒で後手になり、塚田九段得意の相掛かりに。 「塚田スペシャル」は私が将棋を指し始めた頃に流行していた作戦で、塚田九段はその頃から相掛かりを得意にされています。 経験の差をどう埋めるか、準備段階で頭をひねっていました。 後手番ながら積極的に…

藤井猛九段戦

藤井猛九段得意の角交換振り飛車にチャンスを作るも一歩及びませんでした。 藤井流の構想にいい手で返せなかったのも残念です。

長岡五段戦

後手で角換わりから速攻を受けました。 激しい流れの中でミスが続いて大きく形勢を損ねました。 迎えた図。後手△が私です。一手の猶予を生かして攻めに出ていますが。 全=成銀 一見すると△7九金▲同銀△6八金が厳しい攻めですが、それは相手の思う壺。局面…

長岡五段戦

振り駒で後手になり、角換わり模様から乱戦になりました。 こちらが飛車を手持ちにした分、相手は角と歩を多く持つ展開に。 持ち時間が20分の早指しなので、飛車の手持ちが大きいとみていました。 迎えた図。後手△が私です。ここから手持ちの飛車を頼りに攻…

及川六段戦

振り駒で先手になり、角換わりへ。 4月の渡辺大四段戦と同じ展開になりました。 渡辺戦はうまくいったので(逆転負けしましたが)、同じ趣旨の自陣角を打ちました。 先手▲が私です。 この▲4七角は、直接的な狙いは▲7五歩~▲7四歩。それ自体は△8四飛で簡…

戸辺七段戦

ゴキゲン中飛車相手に急戦からいい内容の将棋が指せました。最後はなかなかない綺麗な詰みでした。 図ではその直前の手筋を。

片上六段戦

振り駒で先手になり、△ゴキゲン中飛車対▲超速に。 昔ならゴキゲン中飛車が私でしたが、今回は私が居飛車でした。 早い段階で戦いになり、激しい変化に突入。昼休ではすでに終盤戦でした。 迎えた図。先手▲が私です。 後手の猛攻を受けたところ。詰めろ(△8…

渡辺大五段戦

振り駒で先手になり、角換わりへ。 前局と流れは違うものの、またも右玉と対峙しました。 194手の大熱戦だったのでヤマはいくつもありましたが、印象的な場面を。 先手▲が私です。 ▲9四歩と伸ばしたところ。相手の攻めを呼び込む怖い手ですが、この際の好手…

青嶋五段戦

振り駒で先手になり、角換わりへ。 ▲中住まいvs△右玉、という見慣れぬ格好になりました。 端攻めを見せたところで相手が角捨ての強行を仕掛けてきました。 先手▲が私です。 △8八とに対して▲8四角打と飛車道を止めたところ。歩があれば、というところでした…

2016年度を振り返る

2016年度は対局面で久しぶりに満足のいく1年でした。勝率5割を越えたのは4年ぶりのことで素直に嬉しいです。最後の2連敗はとても残念でしたが、それも実力と今は冷静に受け止めています。 全37局、全て居飛車で通しました。作戦がうまくいかなかった将棋…

NHK杯予選(梶浦四段戦、高崎六段戦)

NHK杯予選の結果が発表されたので簡単に振り返ります。 第67回NHK杯戦 <予 選> 私は17ブロックでした。 1回戦は梶浦四段戦。今期3度目の対戦でした。よく当たるものです。振り駒で後手に。 居飛車党の梶浦四段に中飛車を採用され、意表をつかれました…

先崎九段戦

振り駒で先手になり、相手の陽動振り飛車から乱戦に。 こちらが一方的に竜を作るも、相手の持ち飛車も大きく互角の展開が続きました。 迎えた図。先手▲が私です。 珍妙なところに竜がいますが、誤植ではありません。△4五桂と攻め込んできたところ。 ここで…

石田四段戦

後手で、矢倉模様から急戦というより乱戦調に進みました。 昨年11月の八代戦と似た進行で、研究も重ねていて自信をもって進めていたのですが。 図での一手が一局の行方を決めてしまいました。後手△が私です。 ▲9五角の王手飛車が見えていますが、無視して△…

青嶋五段戦

振り駒で先手になり、青嶋五段得意の振り飛車穴熊に居飛車穴熊で対抗しました。 序盤で思いつきに近い構想で進めたところ、功を奏してリードを築きました。 迎えた図。飛車切りから猛攻を受けています。先手▲が私です。 ここで一発▲7二歩が手筋の一着。△同…

所司七段戦

振り駒で後手になり、急戦調の矢倉戦へ。 猛攻を仕掛けたのが図。後手△が私です。いま△7八角成と角金交換をしたところ。ここから大技を狙いました。 △2七金が派手な一着。▲同角は△同銀成▲同飛に△4五角が王手飛車で技ありです。 ▲同飛は△同銀成▲同角に△5…

土佐八段戦

先手で角換わり腰掛け銀に。 戦いが始まって早々に猛攻を受けました。 先手▲が私です。 手抜きや桂を取っての攻め合いも考えましたが、思い切って受けにまわりました。 ▲6八金△7五歩▲6七歩△7六歩▲8八銀。 形は乱されても桂を取ってしまおう、という順で…