将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

日本将棋連盟棋士 遠山雄亮のオフィシャルブログ

杉本和四段戦

先手で、先月の対戦と先後を入れ替えて似たような出だしから、相穴熊へ。

中盤、相手の猛攻を凌いで優勢になりましたが、当然の一着を指さなかったことで混戦に。

 

図は最終盤。△7二金引と詰めろを受けたところ。

銀を渡すと先手玉に詰みが生じます。ヒヤリとしましたが、穴熊らしい手が出ました。

先手▲が私です。

 

 

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▲8七飛が絶対詰まない形を作る、穴熊らしい手。

△8八馬の筋を消せば、先手玉には詰めろがこない格好です。

詰まない形が出来たことで初めて手応えを感じました。

 

一手勝ちがハッキリし、ここで相手が投了。

ミスも多い将棋でしたが、最後の最後にいい手が指せました。

ここ数戦、終盤でいいところに手が行っています。いい流れを切らないようにしたいものです。

 

 

それではまた

明日対局

明日は第76期名人戦・順位戦 C級2組4回戦、杉本和四段戦です。

 

 

 新四段との対戦です。

杉本四段とは前月にも対戦がありました。

 

toyamayusuke.hatenablog.com

 

8月22日の対局から今日までの約2週間はかなり慌ただしい日々でしたが、その中でいい準備が出来たと思います。

いい内容の将棋を指したいです。

 

 

順位戦日本将棋連盟モバイルと名人戦棋譜速報で中継をしています。

日本将棋連盟モバイル順位戦は注目局のみ中継。
名人戦棋譜速報順位戦専用サイトで、全局中継しています。スマートフォンタブレットにも対応。

ぜひご活用ください。

 

 

それではまた

インタビュー記事 -モバイルの活用で将棋人口は増えましたか?ー ーなぜ将棋ソフトに負けると悔しいんでしょう? 現役プロ棋士遠山五段に聞くデジタル化ー

インタビュー記事の振り返り特集もこれでいったん区切りとします。

2016年9月7日に掲載されました。

前編、後編に分かれています。

 

前編

itpro.nikkeibp.co.jp

 

後編

itpro.nikkeibp.co.jp

 

 

IT系の媒体でのインタビューということで、IT・Web・AIといったことに寄った内容です。改めて読み返し、印象に残った箇所を取り上げます。

 

ITについて

-モバイルの普及は、将棋人口やマーケットの拡大に貢献しているのでしょうか。

スマートフォンが普及したことで、様々なアプリが利用者の隙間時間を奪い合う構図になっています。そして、その中に将棋も入り込めていると手応えを感じています。

 

これは1年経った今でも同じ印象です。いままでのインタビュー記事ではコンピュータ将棋の普及への貢献を期待していますが、アプリでは将棋を始めたい人に有用なものが増えることを期待しています。

 

 

Webについて

将棋のコンテンツには力があります。だとするとそのためにメディアを築いて、情報を発信していけるかということが課題になります。
こうした狙いもあって、これからWebメディア事業を発展させていきます。

 

このインタビューはまさにWeb事業が始まる直前のことでした。
そこから1年、HPのリニューアルやSNSの展開、ニュースサイトへの展開など歩みは進んでいます。
とはいえこの1年は将棋界で色々なことが起こり、当時描いていたイメージとは良くも悪くも離れているのが現状です。
当時よりも将棋の人気が高まる中でどう将棋連盟が展開していくのか、頑張りどころだと見ています。

 


AIについて

 

数年前からコンピュータは、プロ棋士棋譜を含めて人が指した将棋の棋譜を解析に使わなくなり始めました。自分対自分の対局による棋譜を大量に生成して、ビッグデータとして活用して強くなることを繰り返しています。
シンギュラリティが、「人工知能が自分で学習をして賢くなる」という時点を指すのであれば、将棋界にはシンギュラリティが数年前に訪れていることになります。

 

このことにハッキリ言及しているインタビュー記事はあまりなかったので取り上げました。各所でお話していますが、いまの将棋界は「シンギュラリティ後の社会」を表していると言っても過言ではありません。

AIとの付き合い方という点で、将棋界は今後も注目されていくことでしょう。私自身も「シンギュラリティ後の社会」でAIと向き合ってもがいていきます。

 

 

それではまた

イベント、メディア情報 ー「トッププログラマーが語る人工知能:真鍋大度 & 山本一成」トークイベントー

コーディネートと司会を務めたイベントです。

Apple Store, Ginza」で2015年4月2日に行われました。

イベントレポートと共に、iTunesPodcastで動画視聴が可能です。

 

 

www.shogi.or.jp

 

 

真鍋大度さんは情熱大陸で特集されたことで一躍有名になり、リオデジャネイロオリンピックの閉会式での演出に携わったことで、いまや全国的な知名度になっています。

 

careerhack.en-japan.com

 

この時の対談でも、示唆に富んだ話が多く、また打ち上げでも色々なお話を聞かせていただいて印象に残っています。

世界的なトップクリエイターとして、今後のご活躍が楽しみです。

 

 

Ponanza開発者として知られる山本一成さんとは、この前年にも「Apple Store, Ginza」で対談にご出演いただきました。いつもご協力いただき、感謝しています。

 

news.mynavi.jp

 

こちらもコーディネート、司会を担当しています。

合わせてご覧ください!

 

 

それではまた