将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

日本将棋連盟棋士 遠山雄亮のオフィシャルブログ

明日対局

明日は第66期王座戦一次予選準決勝、阿部(健)七段戦です。

 

阿部七段はよく話をする後輩棋士

山形出身なので天童関連のことや、コンピュータ将棋関連のこと、そしてモバイル事業関連のお手伝いをしてもらうなど、共通項が多いです。

なんとなく対戦も重ねている気がしていましたが、調べてみると対戦は2度目でちょっと意外でした。

 

先日の田中(寅)九段に続いて序盤巧者の相手です。まずはリードを許さずについていけるようにしたいものです。

 

モバイル中継もあります。

 

bit.ly

 

ぜひご覧ください!

 

それではまた

田中(寅)九段戦

振り駒で先手になり、相掛かりから定跡を大きく外れた格好に。

図はその序盤戦。先手▲が私です。

 

 

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後手の格好は3二銀や1五歩という見慣れないもの。対して▲5五角と中空に飛び出しました。

△3四歩と突けない(角がタダ)、△5四歩は突きにくい(飛車を1~3筋に使いたい)という条件があるとはいえ、見たことのない手です。

 

「序盤のエジソン」と言われる田中寅九段の独創的な序盤戦に、こちらも乗った格好になりました。

 

▲5五角の狙いは7九銀を使うことで、この後△6二玉▲8八銀△7二玉▲7七銀△5四飛▲6六銀と一目散に進出。

さらに▲7七桂~▲8六歩~▲8五歩~▲7五歩と角の利きを軸に後手の玉頭を狙う構想が実現しました。

 

この構想がハマって作戦勝ちに。中盤はいいタイミングで踏み込み、そのリードを生かして制しました。

 

序盤巧者の田中寅九段に対し、序盤でリードを奪えたことは収穫です。

自分で将棋を作る展開は力が発揮しやすく、指していても楽しいものです。

内容も良くなってきているので、年内あと数戦、いい流れに乗っていきたいです。

 

 

それではまた

電王トーナメント開幕!

今日、明日で第5回電王トーナメントが行われます!

 

denou.jp

 

 

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私は本日1日目(予選リーグ)の立会人を努めます。

放送の解説は、阿部(光)六段と中村(真)女流のコンビです。

 

live.nicovideo.jp

 

2日目の解説は、西尾六段と貞升女流のコンビです。

 

live.nicovideo.jp

 

 

より進化が早くなっているコンピュータ将棋の世界、急激な進化を遂げるソフトも多く、まったくもって予想がたちません。

 

まず優勝候補にあがるのはPonanzaですが、そのPonanzaを下して5月のコンピュータ将棋選手権で優勝したelmo、いつも上位に食い込むやねうら王、古豪ながら影の優勝候補と話題のApery、などなど、有力ソフトばかりです。

 

面白い戦いが見られると思います。

ニコニコ生放送で、また注目局は将棋連盟ライブ中継でも中継します。

2日間、お楽しみください!

 

 

田中(寅)九段戦は明日更新予定です。

 

それではまた

札幌での講演&明日対局

明日は第66期王座戦一次予選2回戦、田中(寅)九段戦です。

 

今日は札幌で講演を行いました。

31st北海道 技術・ビジネス交流会 ビジネスEXPO

 

人工知能の分野で第一人者の松原先生との対談形式で、楽しくお話ができました。聴講者の皆様にも楽しんでいただけたようです。

 

将棋界ほどAIと真剣に取り組んでいる分野はまだ社会的には珍しく、そして将棋界で起きていることはこれから先に違う分野でも起こりうることです。

これまで将棋界で起きてきたことをお話することが社会貢献になるという側面も、こういった講演をやりがいに感じる要因です。

 

準備段階では自分自身の勉強にもなり、今回は松原先生の単独講演の時間もあったので、より勉強になる講演でした。

ご依頼をいただき、今後もこういった講演が出来れば嬉しく思います。

 

終了後すぐに東京へ戻りました。

少しハードですが、日程上仕方がありませんでした。

そういった中でも最善を尽くして、いい内容の将棋を指したいです。

 

 

それではまた

阿部(光)六段戦

後手で相雁木に。順位戦の3戦目、増田(康)四段戦と同じ出だしでした。

 

やや苦しい中盤戦で粘ったのが功を奏し、逆転。

しかし勝勢の局面でひどい見落としをして混戦に。

深夜の激闘となりました。迎えた図。後手△が私です。

 

 

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双方1分将棋の中、意を決して△5七角と寄せにいったのが好判断だったようです。

いまは自陣が大丈夫なので、その間に寄せきってしまおうという手。▲5七同銀は△6七桂からの詰みがあります。

 

実戦は▲6八銀と受けてきましたが、△8七桂と捨てて猛攻をかけて押し切りました。

 

阿部六段とは以前から練習将棋を指していて、手の内を知った相手。そういう相手と死力を尽くして戦えたこと、そして勝ちを手繰り寄せられたことはとても嬉しいです。

 

とはいえひどいミスもあったので、そこは反省材料です。

来週の対局でいったん一息となるので、引き続き気を引き締めていきます。

 

 

それではまた